プレストレストコンクリート桁(通常PC桁)と呼ばれるコンクリート製の桁を架設する工事をPC創世記から携わっています。近年ますます工事が大規模になってくる中で、各桁1本当たりの重量も重くなっており(最大で200tを越えるものもあります)、野田クレーンの総合力が発揮される仕事でもあります。PC桁の運搬はもちろん、特殊機材等の使用が頻繁にあり、大型クレーン車の頻度も多い工事です。これらの工事の施工を行うために野田クレーンでは、施工方法を計画し、新しく機材を開発したりし、技術力の向上をはかっています。


野田クレーンのPC架設工事


野田クレーンの工事アイテムや施工を紹介します

■自社開発マイティービートル


左の写真は、自社開発のマイティービートル(電動PC桁横取装置)を使用したPC桁横取り架設の工事です。このマイティービートルは、強力なジャッキ機能と自走スライド機能を併せ持ち、コンパクトなボディで省スペース化を実現し、複数台の同時運転で重量級PC桁にも対応。修繕にもメンテナンスにも、工事内容や現場の条件を問わず大活躍。「待ったなし」で、臨機応変にに素早く工事をサポートします。
クレーンではありませんので、設置届け、免許等は不要です
特許番号 第1906510号

■マイティービートル工事施工例


一台四役
橋梁架設・修繕工
強力ジャッキと自走スライド機能を併せ持つ

・PC桁横取り
・桁架設撤去
・ジャッキアップ
・メンテナンス
 
コンパクトなので自由な発想で組合せ可能です

■上路式架設工法


PC架設工事では一般的な門型架設機及びエレクションガーターを使用した上路式架設工法です
野田クレーンでは、よく使用する門型及びガーターの各種を自社にて保有しており、また現場に応じた架設工法の検討、計画も行います。
 

■門型送り出し工法


自走台車と20tリフターとを併用して使用し、チェーンブロックも同時に移動可能です。
 

■自社開発BC&BM


自社開発のBC&BM(ブリッジチェンジ&ブリッジメンテナンス)です。超重量物を軽々と持ち上げるB・C&B・Mシステム。高速道路であれば3径間分の桁を同時にリフトアップでき、橋脚の交換や修繕に能力を発揮します。
このシステムは、300t、600tの打上能力をもつリフターで構成され、すべてのリフターは1つの制御ボックスで集中的にコントロールでき、作動状況は操作モニターで、荷重:100Kg単位、移動数値:ミリ単位で集中管理、さらに各リフターから送られる位置信号をコンピューターが瞬時に演算処理し、各リフターの誤差を±2mm以内という高精度で同調自動運転を行います。
特許出願済
写真:阪神高速 3号神戸線

■共同開発「SBUSシステム」


住友建設(株)と野田クレーンとの共同開発した「SBUSシステム」です。
SBUSは、最大400tまでの押上荷重能力があり、既存の鉄道橋等の橋桁・沓座の交換、修繕などに効果的な能力を発揮します。このSBUSもBC&BM同様操作モニターにて集中制御し管理しています。
左の写真は、阪神電鉄の西大阪線佃高架橋の既存の桁を、両隣が一般民家と阪神電車と言う非常に狭い現場で、地盤沈下に伴いかさ上げする為のリフトアップ工事を行っている所です。
特許番号 第2563762号

■特殊モジュールトレーラー


特殊モジュールトレーラーでの桁場内運搬模様です。このトレーラーは、2軸・3軸・4軸・グースネック・中間架台を現場に応じて組み合わせて使用できるモジュールトレーラーです。トレーラーヘッドは、ベンツ製の第5輪荷重が40t仕様で全輪駆動できる重量級ヘッドを使用しています。写真は3車連結仕様で、前:ヘッド-グースネック-4軸 後:3軸-E/Gユニットの編成です。PCポステン桁の場内運搬仕様です。ヘッド-7軸タイプ、最大積載量80tの認可を受けてます。